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『地域資源を生かした、こもらない宿』Guesthouse66小林さん・武智さん

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『地域資源を生かした、こもらない宿』Guesthouse66小林さん・武智さん

交流民泊 /

『地域資源を生かした、こもらない宿』Guesthouse66小林さん・武智さん

宮崎県角田市にある『Guesthouse66』。人目をひくインスタ映えバッチリな内観のデザインで、愛称『66(ロクロク)』の名で親しまれるゲストハウスを経営されるお二人(小林さん・武智さん)に今回はインタビューさせていただきました。

【小林さん】ちーちゃんという愛称で親しまれ、20歳には見えない落ち着きさがありつつも、喋り始めると実年齢に見合ったフレッシュさが垣間見える。そのギャップがかわいくて知らぬうちにゲストさんは彼女のペースに巻き込まれてしまいます。若干20歳という若さではありますが、父親が経営するこの『Guesthouse66』を一緒に管理・お手伝いしています。   始まりは、高校卒業後の進路をオーストラリア・メルボルンへの留学に決めたことでした。 当時、わたしは生まれ育った、この宮城県角田市にある角田高校という地元の高校へ通っていました。 卒業後の進路として、そのまま地元である宮城県に残り宮城大学への進学を決めて試験勉強を始めましたが、突然「大学行った先になにががあるのだろう?」と漠然とした思いが自分の中で湧き上がってきてしまったのです。   普通に大学へ行って、普通に就職して、普通に生活して。   普通ってなんだろう?  わたしの人生って一回しかないのに、なんだかその「普通」のことだけで終わらせるのは嫌だな、なにか人と違うことをしたい、なにか特別な経験をしたい!    その答えに辿りついたわたしは、大学進学から「留学」という進路を選びました。場所はオーストラリア・メルボルン地方。    オーストラリア自体が移民の国でさまざまな国籍の人が訪れ暮らす国であったことと、そんな国際色豊かな人々の文化が入り混じるメルボルンは、わたしが昔から大好きな「アート」が街いっぱいに溢れている場所でした。 当時18歳。たった一人、初めてのオーストラリア・メルボルンへ1年間の留学がスタートしました。   見慣れない街並み、空気、色、知らない国の人、違う価値観とバックグラウンド。   今まで、他の人と変わらない「普通」の人生を送ってきた18歳のわたしにとっては、眼に映るもの・出会う人全てが新しく、あまりにも衝撃的な1年間でした。 初めて一人で生活することや、家族以外の、ましてや初めましてな人と一緒に同じ家で暮らしたこと(シェアハウス)は、とても大きな成長になりました。   留学の最中、わたしは積極的に外人さんに話しかけていましたが、 「外人が好き」と思っていたのが、いやわたしは「人」が好きなんだ、と途中から『外人』という概念がなくなっていたことも印象的でした。 その間、慣れない英語だけの生活で大変なこともありましたが、英語力もおかげさまでだいぶ伸びたように感じました。   オーストラリア・メルボルン留学は、新しい友達がたくさんでき、価値観の幅を広げた、本当に充実した1年間でした。   地元の宮城県角田市で普通ではない経験をふつうに。 留学期間が終わり、自分が生まれ育った宮城県角田市へ帰る日が近づくにつれてある思いが募っていきました。 それは、自分が生まれ育った地元の宮城県角田市でも、メルボルンで経験したような 「いろんな人と出会い、言葉を交わし合うこと」 「自分の中に眠っている新しい価値観をくすぐられること」 ができたらいいなということ。 「具体的にどうやって、なにを」という部分の答えを出すことなく帰国してきましたが、 帰国したタイミングで、父が長年やりたいと思っていたゲストハウスを角田市でオープンすると聞きとても驚きました。 楽しそうだし魅力的!メルボルンで得た自分の経験を生かして力になれたら。そんな思いから今わたしは『Guesthouse66』に関わっています。

【武智さん】宮城県角田市で育ちました。 「建築」の関する分野を学びたいと、高校卒業後の進路として長野県の大学と大学院へ進学しそこで7年間を過ごしました。   学生の頃からずっと建築を専門に日本で勉強をしてきましたが、日本の中にも「建築」の流行というものがあって、若かった自分はそれを必死に追っかけていました。 しかしそんな中で「自分が本当にしたい建築やデザインはなにか」がよくわからなくなってしまいました。 自分のことを誰も知らない、 文化も言葉もわからない場所で自分試しへ。 そんなときにご縁があり、上海企業(現地法人)へ新卒採用の話をいただきました。   自分が表現したい建築がわからなくなっていたこともあり、環境を変えて、自分のことを一切知らない、文化も言葉もわからない、上海で自分を試してみることにしました。 上海は歴史こそは古い国ですが、経済という市場に出てきてからはまだまだ新しい国でした。建物のデザインに関しても歴史が浅く、著しく流行が変化していく日本の建築に詳しい日本人のデザイナーは当時とても重宝されました。 特に上海の人々はとにかく目を惹くものに飛びつきがちで、わかりやすくて目立つものが大好きです。日本的な感覚である「わびさび」なんてわからないんですよね。 けれど立地や人、規模、その建物の中で何がしたいのか、そんな本質によって大切な部分が違う。だからこそ、日本人的な細かい「気づかい」や「思いやり」と斬新なデザインなどをうまく取り入れた建築デザインの提案が必要とされました。   海外ということもあり実力社会である上海企業では、その功績が認められ、就職を決めた当時に「1年間で課長になる」という目標を結果「1年間半」かかりましたが、クリアすることができました。   自分が掲げた目標もクリアし、なんとなく自分ができる「建築デザイン」ということも掴めた僕は、ここに残ってももう意味がないなと感じ、入社2年目になる前に退社しました。   回り巡って地元・角田市へ帰郷! 長らく、長野県や上海で過ごしていたこともあり、一旦ゆっくりしようと地元である宮城県・角田市へ帰ってきました。 そんなときに、近所にあった「Panch(パンチ)」というお店の料理が美味しすぎて入り浸ってたんですよね。そしたら、「Panch」のオーナーさんと共通の知り合いがいることで繋がり、そのオーナーさんは、なんと小林さんのお父さんで。   「Panch」が大事にしていること、これからやっていくこと、そしてそれについで新しくゲストハウスをオープンさせるということで、オーナー自らそのプロジェクトに僕を誘ってくれました。   ふらっと軽い気持ちで帰ってきた、地元角田市でしたが「面白そう」「やりたい」と思えることが、ここにはあったので今こうして僕は『66(ロクロク:愛称)』に関わっています。 今までの本業以外で関わる人とは違う人と関わることが増えて、畑違いな仕事の方が多くなりましたが、その分知らないことを知る機会がすごく増えました。 日本のことを知った気でいたけど、知らなかった部分が多いことに気づかされましたね。まだまだ知らないことの方が多そうで楽しみです。

施設紹介

様々なレジャーやスポーツを楽しみにやってくるため、そんなアイテムを自由に置いておく場所を、と1階のロビーは土間のようなスタイルになっています。 また自由に可動な椅子が並んでいるため、ふらっとやってきたゲストと近隣の地元の人、そして『66』スタッフと話がはずみそのままロビーに長居なんてこともしばしばあるようです。

ツーリングやチャリダーなど、バックパックスタイルで『Guesthouse66』へやってくるげすとも多いため、各ベッドには充電コンセントや照明を設置してあります。 デザインには、圧迫感を感じにくいようにベッドの半分のみパーテーションを貼り、半分はカーテンにするなど、武智さんの建築デザインを取り入れたゲストへの配慮が見られます。

カップルや友達同士でも使いやすいツインベッドタイプのお部屋。ゲストハウスタイプのツインルームには珍しい広々としたお部屋が印象的に映ります。

まるでお家にいるような気分になる、ゲストのためのシェアリビリングルーム。 地元で買った食材で簡単な調理をしてみんなで一緒に食べたりできるよう、温かみのあるデザインになっています。

交流民泊

チェックイン後、夕食はすぐ近くのRestaurant&Bar『Panch(パンチ)』へ

  『Panch』は『Guesthouse66』のもう1人のオーナーであり、小林さんのお父様が代表を務めるレストラン&バー。宮城県や角田市で採れる食材を使い、生産者の顔・思い・こだわりなどがしっかり伝わるように料理を提供している、地元の人にも愛される地産地消型のお店です。   チェックインが近くのブランチである飲食店ということで、ゲストさんは夕食をそこで取るようになり、宮城県や角田市の食材のことを知ってもらう機会に繋がります。また、地元の人がよく呑みに来る場でもあることから、地域交流がそこから生まれています。    『Panch』の売りは毎日メニューが違うこと。その季節の食材に合わせて、その日の食材を一番美味しい状態で味わうことができるように、スタッフ一同が腕を振るいます。 イチ推しは「500円で食べられる朝食」。ワンコインでこんなの出てきちゃうの?!とびっくり仰天。レストランという大きなキッチン『panch』から『66』へやって来るため、その価格でとんでもサプライズなメニューが出てきちゃうのです。 これもメニューはその日ごとですので、ぜひ「朝食が出てきてからのお楽しみ」を楽しみにしてみてください。

たくさんの想いが詰まったボード

日々、いろんなゲストが様々な目的と経過を経てやって来る『Guesthouse66』。そんなゲストが思い思いに、書き込んでいくボードが『66(ロクロク:愛称)』の2階のシェアリビングルームにあります。 元々は、お知らせを貼ったり、打ち合わせで使ったりなどで使用していたボードが、ゲストが余白にメッセージを書き込んでいったことにより、寄せ書きのようなボードになっていったと言います。   ゲストがいかに楽しい時間を過ごせたかを感じることができるボードになっているだけでなく、そのゲストと『66』の距離の近さが「温かみ」としてゲストルームの雰囲気を作り出しています。

サイクリングなどの野外アクティビティ

『Guesthouse66』がある宮城県角田市には、車で1時間かからないところにそれぞれ海、山、川、などがあります。サーフィンやサイクリング、キャニオニング、カヌー、ツーリングなど。また先述した通り、角田市は「そらの町」と言われており、それはレジャーにも充てられ「そら(空)の町」とも書かれます。 角田市が「そら(空)の町」とも呼ばれるのは、パラグライダーが盛んなため。春先の田植えごろになると、水が張られた田んぼに映るパラグライディングをしているいい写真が取れることもあり、とても人気なスポットになっているそうです。 レジャーが好きだったり、スポーツが好きなだったりするゲストが集まりやすいこともあり、『66』ではそんなサポートが少しばかりできるように、工夫されています。   写真は、イギリスからの自転車マンのロバートくんがやってきて、宿に着いてからさっそく無料貸出し工具を使ってメンテナンスしている時の様子。『66』はそんな同じ好きを共有できるゲストさん同士の交流も生まれやすい場となっています。

小林さん・武智さんからのメッセージ

とにかくまずは『Guesthouse66』に泊まりに来てください。普通の宿とは違って『66(ロクロク:愛称)』は「中に閉じこもらない宿」です。『66』の外には、 賑やかなスタッフと地元の季節の食材をふんだんに使った料理、そして地元の人との交流もできる『Restaurant&Bar Panch(パンチ)』や豊富な自然の中で楽しめるレジャーやスポーツなどたくさんあります。ぜひ、そういった「交流」や「対話」を内でも外でも思いっきり楽しんでいただけたら、満足いく滞在にできる自信があります。ぜひお待ちしています。

予約はこちらから!

https://www.booking.com/hotel/jp/guesthouse-66.ja.html

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